いろんな注意点がありますが、わかりやすい例を紹介します。

この土地を兄弟2人で相続する場合、どうしたらいいと思いますか?

地図1

矢印

とある税金のプロに相談したら、このような答えがかえってきました。

地図2

見るからにキレイにまとめましたね。
このような分割だと、揉める心配もなく、税金だって安くすみます。

でも、ちゃんと道路調査をしましたか?

もしかしたら土地Aは、建物の建替えができないかもしれませんよ。

兄弟だったらなんとかなるケド、そのうち弟さんが土地Bを売却なんてしてしまったら、土地Aの価値は0になっちゃいますね。

矢印

調査をしたら、当初のような分筆をしたら、土地Aに建築許可がおりないことがわかりました。
さて、どうしますか?

地図3

であれば、この分け方が正解ですね。
さて、ここでもう一捻り!

矢印

もし、この場所が“おもろまち”のマンション地域だったらどうでしょう。

土地4

税金だけで判断するのであれば、共有名義にするよりも、土地をCとDとに分筆して単独所有にした方が、相続税は安くすみます。

揉めないことを優先すれば、共有名義にするよりも、土地をCとDに分筆して単独所有にした方が、揉めるリスクは軽減されます。

でも、この場所が“おもろまち”のマンション地域だったら…

式

広い方がマンションに適しているから、このように価値があがっちゃうんです。
あとになって、何も知らずに弟さんが土地Dを売るようなことがあったら、もったいないですよね。

こういうケースでは、共有名義も検討したいところです。